 2095 ウーファーケーブル
 外付けネットワークとウーファーユニットとの結線であるから、普通ならスピーカーシステムの内部配線という位置づけだが、ここがサウンドの最終バリアであることは分かっていた。この自作スピーカーシステムではモガミの無酸素銅線50芯から始まって、多くのケーブルを試していたが決定打はなかったように思う。銀線も考えたのだがその場合4ウエイのすべてを統一しなければならない予感があって、費用は甚大になるから敢えなく却下! そこでACROLINK 7N-S2000 Anniversarioである。現時点まで使用していたアクロテック6N1010は初動感度に秀でたJBL D130にマッチしていると考えるが、中域の張ったやや暑苦しい印象もあるので、正常進化版としての7N-S2000に望みを託したわけだ。 ファーストランはクラウディオ・アラウのバッハと決めていて、全帯域のバランス、タッチのニュアンスで判断しているが、最初の数小節で採用確定となった。ウーファーは500Hzクロスだが中高域の風合いまで劇変しているのが不思議。マルチウエイの空間合成を支配するのは低域であるとの推論は間違っていないと確信した。左手の量感は従来と変わらず”ゴリン”と粘る巻き線のニュアンスを初めて聴いた。 |