 2103 もっと打ちのめしてくれ! IAS
 ここのところわが家のオーディオは絶好調で、聴きたいジャンル幅を考えると、これ以上のシステムはあり得ないのじゃないかと思うのだが(笑) それは慢心・自画自賛でしかなく、進化の余地を自分で潰しているわけだ。
オーディオ分野を仕事にするようになって、IAS見学は趣味とは違う位置づけになっていたが、今回、最新スピーカシステムに接して自分のスピーカーの弱点を客観的に感じたいと思った。もとよりショーの初日でもあるし、たった3時間で判ることはたかが知れているが、片鱗、可能性くらいは掴みたいと・・・
聴いたスピーカーは以下のようなもの。(順次) ・YG Acoustics Sonja 2 ・MAGICO M3 ・Westlake Audio Lc3w10VF(たぶん) ・Kiso Acoustic HB-N1 ・BAZE ・Wilson Audio ALEXX ・LINN Klimax Exakt 350 ・YAMAHA NS-5000 ・Avalon Acoustics Saga
初日にしては良く鳴っているブースが多く、以前のようにフラット指向でハイ上がりに聞こえるケースは少なく低重心のピラミッドバランスを目指しているところが多かったように思う。アナログディスクの再生も多かったが、それはほとんどがいまいち。
気になった幾つか・・・ Westlakeのこの製品は初めて聴いたが、全帯域のスピードに違和感がない! BAZEは詳細不明だが、すごい可能性がありそう! Wilsonはアナログディスクのムター(カルメン幻想曲からツィガーヌ)が超リアル! LINNは山口氏の講演で、バッハのリュートの質感に驚愕! Avalonはショパンのソナタ、硬質かつしなやかなピアノは絶品!
今朝、わが家でオルフェウスの”夏の夕べ〜コダーイ&スーク作品”を聴いていた。昨日の精鋭なサウンドを思い出しながら・・・ 結論を言うと、欲しいと思ったのはAvalon Acoustics Sagaだ。複数ユニットを空間合成する技は空前絶後じゃないだろうか。他はあえて言わないがツイターの音がダイレクトに聞こえて興ざめだったものが多数。 |