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 ここのところ1970年代回帰がテーマになっていて、オープンリールテープへのこだわりもその一環かもしれないと思っていたところ、タイムリーと言うべきか興味深い取材を受けた。
70年代のアートシーンをテクノロジーの変遷を踏まえながら、サブカルチャー的視点で当時の若い世代の動向を辿るというテーマで研究を続けておられる方からの依頼。その具体的検証材料として取り上げたのが、なんと、、、「オーディオユニオン録音コンテスト」なのだ。これはいち販売店の40年以上昔のイベントであり、今では歴史に埋もれてネット上の情報もほとんどないが、オーディオあるいは録音が若者のトレンドだった時代の”遺構”として再検証する意味は大きいと思う。
このコンテストは10年間続き、入賞者の作品を収めたLPレコードが毎回作られたり、テープメーカーの広告に駆り出されたりしたのだが、わたしは学生時代後半から、夢をあきらめて生業に着くまでの3年間関わっていた。
130分にわたるインタビューで、コンテストへの参加動機から始まり、それ以前のアート的背景から現在に至るまでの軌跡を語った(笑) 図らずも70年代の個人的総括が出来たように思う。
写真はご近所のフラワー庭園。先日庭園内を見せていただく機会がありたいそう感動したので、あらためて撮影依頼に伺ったところ、あいにくご本人不在とのこと。個人宅だが”超”が3つ付くほど素晴らしい。 |