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2024/05/21

2283 新宿2丁目裏通り b




2024/05/21

2282 新宿2丁目裏通り a




2024/05/08

2281

iPhoneXs max
f2.8, 1/35sec. iso640 +0.52ev



2024/03/22

2280 THORENS TD124 project 2021-2024

2021年にスチール削り出しのフットを設計し、THORENS TD124ネイキッドボディが完成した。今回のアドオン式アームブラケットはこの成果の発展系であり、TD124のダイキャストベースに直結する構造である。装着したサエク407/23で少しだけ音楽を聴いてみた。カートリッジはオルトフォンSPU-MONO。バルバラ初期の「レクリューズのバルバラ」1959年の録音だが、エッジがしっかり出ていて硬質な表現。中域が明快でありながらSNが良い。懸念していたハイ上がり感はなかった。声のダイレクトな浸透力と拍手のリアル感。テンションのある空気が伝わってくる。バルバラのレコードは50年聴き続けているけれど、瀬川冬樹氏が1970年代に鳴らしたJBL4350を思い出す。トーンアームの置き場が変わっただけなのに不思議。じつはこの追加アームはSP盤専用を目論んでいたのだが、音質の利点と操作性*からモノラルLP用に変更する。(* 3分ごとに掛け替え、アームリフターを使わないSP盤の利便性はノーマルポジションが優位という意味)



2024/03/22

 

 



2024/03/20

2279 リジットな機械循環系を確保したトーンアーム増設ブラケットを設計する。

現在、アナログプレイヤー2台体制だが、ステレオ、モノラル、SP盤に特化した3台に分化と考えていた。あるときテクニクスのプレイヤーが端麗・淡泊傾向であることに気づいてしまったので、プレイヤーを増設するとしたらトーレンス124一択になる。ところがTD124型の価格が急騰して、ここ10年でほぼ倍になっていて良品がほとんど市場にはない。仮にそのクラスを得たとしても銚子のグレイでレストアすれば更に・・万円。

であるなら予備としてキープしているサエク407-23トーンアームを現用TD124に増設できないかジーっと眺めていた。表題のように機械循環系を蔑ろにした別置きボードはあり得ないから、トーレンス124のフレームに軽量アームブラケットをアドオンする方法を考えた。

しかし難しいプロジェクトだ。本体が1950年代の鋳造なのでフレームのサイド面がかなり傾斜している。これでアームボードの水平出しアジャストができるのか? 本体に一切の穴を開けないでリジットに固定させることが可能か? と難題。紆余曲折あったがいくつかのアイデアが浮かびミニマムなデザインで解決できた。ブラケットの素材は軽量強靭という目的から、超剛性アルミA7075を採用。コンマ以下の精度が求められるため一体削り出しで、NPS(金属加工)に試作品として依頼した。

手前の大きいネジは本体フレームを内部から押し込む用途で、鉄製の六角穴スーパーローヘッド小頭ボルトM6/L16。細いネジ穴は本体フレームの傾斜補整用でブラケットの水平を確保。こちらは低頭小ねじM3/L10を採用するが、ここはメカニカルサーキットの経路なので音に影響するはず。暫定的にブラケットと同質素材だが真鍮製に変えるかもしれない。この設計過程ですっかりネジフェチになってしまったが(笑)4点のネジが外部からは見えないところがアピールポイント。



2024/02/25

2278 ALTEC 802Dと余生の連携について。

802Dドライバーは515Bウーファーと一緒に代々木のウエスタンサウンド・インクで購入した。1996年の春だ。自作システムに組み込み現在に至っているが、一生これを使うと決めていたので、現状が絶好調とはいえ予備としてもう1セット必要と当時から考えていた。

802D/16Ω仕様は1957年から後継の802-8Dに引き継がれる1973年まで16年にわたり販売されていたようだ。このドライバーは我が家のオーディオシステムの中核であり、この布陣でこれ以上のものは存在しない。コレクター的知識に乏しいので、どの時代のものか不明だがハンマートーン塗装なので初中期のものかもしれない。後期製品でも41年以上経過しているからコンディションの良いものを探すのは至難。ここ10年くらい新たな巡り会いを求めたが、2年前にダイヤフラムだけを入手し”お守り”にした。

ところが・・・ 諦めたと思ったら現れた!

外観だけで評価すると極上品だ。メタリック塗装仕上げでオリジナルダイヤフラム、直流抵抗値も8.7Ω/8.8Ωと文句ない。とはいえ本人の余生が短くなった現在、ほんとに必要だったかどうか? これはわからん(笑)



2024/02/22

2277 バルバラ

若者向けの深夜放送ブームが起こる直前、AM文化放送の深夜帯で櫻井陽子さんDJの番組を聴いていた。あるときブラッサンスの「可哀想なマルタン」という曲がかかった。バルバラという歌い手をはじめて知った。1960年代の終わり頃の話であるが克明に覚えているのは大きな衝撃を受けたからだ。彼女の歌には声の背後がありそれを伝えていると感じた。以後バルバラは特別な存在になりそれはいまでも続いている。
フランスのピアニストAlexadre Tharaud(アレクサンドル・タロー)が20年の歳月を費やして完成させたバルバラのトリビュートアルバム"BARBARA"、本来は二枚組セットだったがすでに廃盤になっていて、再発の単品CDを入手した。バルバラ初期の名作”ピエール”をプロローグとエピローグに置いた構成で、ここでのピアノ演奏はシングルノートでバルバラの深い世界観を現している。静謐とか漆黒というコトバが浮かぶ。間に配置された歌い手の競演も素晴らしいものが多いが、バルバラには敵わない。全編アレクサンドルの演奏で徹していたら・・・ とはいえ繰り返し聴いている。2017年録音。しかしこのジャケット素敵だなぁ。