 2171 ロゴタイプデザイン
 既成のフォントセットをロゴタイプに用いる場合、それぞれの文字サイズと上下位置(横組みの場合)を微調整することがある。フォントセットが正しく設計・配置されていれば、これらのパラメータを弄る必要ないと思われるが、現状では試行錯誤を繰り返して完成に至る。文字の近隣関係を一時的に補整するのではなく、あるべき位置に落とし込む作業と捉えている。作例中、文字サイズの下にある「+0.2pt」などの数値はベースラインシフトの設定値である。最下段のロゴタイプはベースラインシフトを適用する以前の素の状態であり、文字サイズも均一に設定している。ここで用いた「ヒラギノ角ゴシック」は端正で癖の少ない書体であるが、組んだときの美しさに欠ける。これは個々の文字サイズと配置に原因があると考えている。 |