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2019/11/15

2176 ちあきなおみ ”錆びたナイフ”

低域ドライブをアムクロンのブリッジ駆動に変えて数日。低域の重心が微妙に下がっているようで、レベルとクロスポイントを再調整した。内蔵DSPのデジタル領域でローパスを設定できるので、大枚はたいたアナログLCフィルターの出番がなくなった(笑)
これらの調整ではRTA測定は行なわない。おいしい音を追求する段階では測定は無意味と思っている。

で、ちあきなおみ。
石原裕次郎のソングアルバムから”錆びたナイフ”
バックの演奏にも気合いが入っていて録音も超優秀。ノイズフロアがかなり高いが、これが微少音量域を再現する理由だろうか? 圧倒的な歌唱の消え入る最後の一滴まで聴き手がトレースできるかどうかがポイント。

https://youtu.be/Ajp-WPL_4nU



2019/11/12

2175 佐井好子「蝶のすむ部屋」から”淋しい印度人”

異端のシンガーソングライター佐井好子、1978年第一期最後のアルバム。山本剛トリオのバックでレコーディングエンジニアは伊豫部富治さん。この曲は、矢野顕子の”電話線”(1976)に似た旋律が気になるところだが歌詞が凄い!

 母さまの頭から生まれてきたので
 とっても顔が変なので
 みんなでみんなで村八分・・・

メジャーレーベルでこんなの出すとは驚き。

そういえば、iPhoneの内蔵マイクは劣悪で外部マイクロフォンを奨めるという記事があり、いくつか調べているが、ホントに良くなるのか疑心暗鬼。内蔵、そんなに悪くはないというか、これじゃないとダメなような気も・・・

例によって素人の拙い動画、ご容赦(笑)
https://youtu.be/zAqN0CYUAq4



2019/11/08

2174 BILLIE HOLIDAY "Lover come back to me"

1944年のCOMMODORE盤である。A面は名唱で知られた"I Cover The Waterfront"だが、この時代のビリーは最高だ。ホーン楽器のような浸透力と人肌の感触を併せ持ち、消え入るニュアンスまでが丁寧だ。こんな歌い手は以前も以後も存在しないと思う。

https://youtu.be/pDIqHWJQP58



2019/10/29

2173 続報、マルチウエイアンプに再挑戦中!

アムクロンをブリッジ接続にしてウーファーを鳴らし、アンプジラでALTECのドライバーはどうだろう?と帰りの電車のなかで考えた。

というのは昨日の構成でアナログディスクを鳴らしたところ、サーフェイス&スクラッチノイズの質が芳しくなく、音楽を聴くまでもなく「やり直せ」とレコードに命じられたのだ(笑)
もとよりアンプジラ2000は50Wクラスのアンプのブリッジ構成で200Wを確保しているし、アムクロンのブリッジはなんと700W(8Ω)重量的ミスマッチはあるもののパワー配分としては理想かもしれない。問題があるとすればDSPアンプで1msのディレイ(距離で34cm)が生じることと、リボンツイターがパラレル接続になることくらい。

配線し直し大まかなレベル調整のあと音出し。

いままで「音が良くなった!」となんど繰り返したか忘れたが、今回は過去最高に「良くなった」気がする。「音場の透明度を損なわない感触を得た」などは一方からの見方で、本当の目標は音楽の現場に居ることだと思う。
実在感のある演奏者と背後をふくめ全方位に拡がるアンビエンスがシームレスに繋がった。旧宅のときに感じていた実在感が後退して、空間の広さに翻弄された数年間であったが、ようやくスタート地点に辿り着いた気分だ。

今朝方、定番の陽水「リバーサイドホテル」をアナログで聴いたが、これ以上のイメージが想像できない(笑)
半年以上にわたってアムクロンのバイアンプドライブが好結果だったせいで、パワーアンプはなんでも大丈夫と高を括っていたが、これは間違え。ユニットに合うアンプというものが確実に存在するということを痛感した。



2019/10/28

2172 マルチウエイアンプに再挑戦中!

半年ばかりアムクロンのバイアンプドライブに集中していたのだが、試しに冬用アンプであるアンプジラ2000につなぎ替えて、音像の濃さと不透明さ(いい意味で)を満喫したものの、背景の見通しの悪さを感じてしまい、あらためてマルチウエイドライブを試している。ウーファーがアンプジラ、ドライバーとリボンツイターがアムクロン、サブウーファーはアンプ内蔵という布陣で、あわせて4アンプという体制! いつものように電子的なディバイダーは使わず、パワーアンプの後でLCネットワークを経由する形式で、懸念していた各アンプのゲイン再調整の必要はなかった。まだラフデザインの段階で調整途上だが、音像の存在感を損なわずに音場の透明度が向上する感触を得た。というわけで新しいオーディオイメージを持つことができたが、これが進歩なのかあらたな散財の序章なのか(笑)



2019/10/25

2171 ロゴタイプデザイン

既成のフォントセットをロゴタイプに用いる場合、それぞれの文字サイズと上下位置(横組みの場合)を微調整することがある。フォントセットが正しく設計・配置されていれば、これらのパラメータを弄る必要ないと思われるが、現状では試行錯誤を繰り返して完成に至る。文字の近隣関係を一時的に補整するのではなく、あるべき位置に落とし込む作業と捉えている。作例中、文字サイズの下にある「+0.2pt」などの数値はベースラインシフトの設定値である。最下段のロゴタイプはベースラインシフトを適用する以前の素の状態であり、文字サイズも均一に設定している。ここで用いた「ヒラギノ角ゴシック」は端正で癖の少ない書体であるが、組んだときの美しさに欠ける。これは個々の文字サイズと配置に原因があると考えている。



2019/10/17

2170 JazzTokyo 2019

NHK-BSでオンエアーされた一回目を聴いてるところなのだが、チャールス・ロイドグループの演奏が超素晴らしい!
この数年、いや十数年、60年代新世代の旗手たちが半世紀を経て大御所になり、エッジの緩くなった彼らの演奏に失望していたが、さすがチャールス・ロイド。御大の81歳を感じさせないパフォーマンスも見事だが、ジェラルド・クレイトン(p)の余白を活かした美音とか、エリック・ハーランド(ds)静寂にいたるダイナミズム。こんなにコンパクトで引き締まり、かつ色気のあるドラムは聴いたことがない。キース・ジャレットを擁した「フォレスト・フラワー」を越える布陣に思える。久しぶりにJazzの醍醐味を味わった気分。



2019/10/16

2169 ラッシュ電車内で、

重役出勤(笑)なので9時半くらいの電車に乗る。
京王線府中駅のアナウンス。JR線事故のため大勢の振り替え乗車があり新宿駅到着は30-40分の遅延が予想されると。到着した電車は当然座れるはずもなく、脚を通路に投げ出して座る若い男の前に立つ。
さらに人は増え、仕方なく(じつは意図的に)わたしは自分の靴で男の靴を押し返す。男は脚を少しだけ引っ込めつつも、険しい視線をわたしに向け一触即発!

「なんだぁ、その目つきは!」と男に文句を言うはずだったが、

顔を近づけて「あ、り、が、と、」
男が笑った。わたしも少しだけ笑った。

(写真は無関係です。)