  2207 ミラーレスで商品撮影をする真価
   昨年末に導入したFUJI GFX 50S、ようやく仕事デビューしたところだ。随分遅くなったが、準中判カメラということで、解像感だけでなく1ピクセルの重みを感じることが多い。仕事用としては初めてのミラーレス体験だが、光学式ファインダーとは異なる価値があることが分かった。 商品撮影の定石でチルト機能のあるレンズを用いるが、EVF(エレクトリック・ビュー・ファインダー)の「フォーカス・ピーキング」が大活躍している。チルトとは、レンズの光軸を傾けてピント面を斜めに設定する機能で、レンズを絞りすぎないで立体物をパンフォーカスに表現できる可能性がある。従来の光学式ファインダー(Nikon D810)では、チルト量を肉眼で決めるのだが勘に頼るケースが多く、ファインダーの全体・拡大表示を切り換えたり2画面表示に頼るが、煩雑過ぎるのが難点だった。それがフォーカス・ピーキングを表示させたままチルト量をリアルに確認出来るから瞬時に決まるのだ。このカメラの場合はフォーカス・ピーキングのON/OFF機能をボタンひとつで変更できるが、他のメーカーも同じ機能を持っていると思う(たぶん)。 |