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2020/05/25

2208 短かった生涯に合掌

庭のレモン。まだ実を付ける時期ではないが、直径2センチ足らずの蒼く小さな果が自然落下していた。ナイフを入れるのは忍びなかったが開いてみると立派にレモンのひな形が現れた。初々しい香りを放つところがいっそう哀しい。




2020/05/22

2207 ミラーレスで商品撮影をする真価

昨年末に導入したFUJI GFX 50S、ようやく仕事デビューしたところだ。随分遅くなったが、準中判カメラということで、解像感だけでなく1ピクセルの重みを感じることが多い。仕事用としては初めてのミラーレス体験だが、光学式ファインダーとは異なる価値があることが分かった。
商品撮影の定石でチルト機能のあるレンズを用いるが、EVF(エレクトリック・ビュー・ファインダー)の「フォーカス・ピーキング」が大活躍している。チルトとは、レンズの光軸を傾けてピント面を斜めに設定する機能で、レンズを絞りすぎないで立体物をパンフォーカスに表現できる可能性がある。従来の光学式ファインダー(Nikon D810)では、チルト量を肉眼で決めるのだが勘に頼るケースが多く、ファインダーの全体・拡大表示を切り換えたり2画面表示に頼るが、煩雑過ぎるのが難点だった。それがフォーカス・ピーキングを表示させたままチルト量をリアルに確認出来るから瞬時に決まるのだ。このカメラの場合はフォーカス・ピーキングのON/OFF機能をボタンひとつで変更できるが、他のメーカーも同じ機能を持っていると思う(たぶん)。



2020/05/17

2206 瞽女唄

小沢昭一氏の偉業である「日本の放浪芸」全7枚組の最後は”流す芸-漂泊の芸能”がテーマで長岡の瞽女唄が収録されている。同梱解説書のノートによると、昭和45年の録音だそうで、このとき高田瞽女の名手杉本キクイ氏は病床にあって収録を断念したとある。CBSソニーの「越後の瞽女唄」に収録されている杉本キクイ氏の演奏を確認すると、昭和48年録音とあるから病から復帰した後の演奏である。ソニー盤のトラックはどれも名演であり、半田健一氏の録音と相まって歴史に残る偉業だと思う。これをCD化しないレコード会社っていったい・・(以下略)
ちなみに小沢昭一氏の盤であるが、演奏にナレーションがオーバーレベルで被さっていてガックリ!



2020/05/03

2205 アマリア・ロドリゲス "Troca De Olhares" 1945 at Rio de Janeiro

リスボンの海岸線にグーグルストリートビューを置いて、南に視線を向けると海面の反射の先にモロッコの陸地が微かに見える。潮の匂いを想像しつつ、そこはもうファドの世界(笑)アマリア25歳の歌唱はいかがだろう?  

https://youtu.be/Yzwr_0AWifg



2020/04/17

2204 COVID-19

https://www.youtube.com/watch?v=7EtDPtKd4L0
この7分20秒からの児玉龍彦氏の見解を聴いてほしい。1月中旬の武漢の状況とその後の交通遮断と病院建設。さすが中国!と言いたいところだが、中国政府は分かっていたのだと思う。武漢のウイルス研究所から漏れた極悪ウイルスの正体を。間髪を入れず国境を封鎖した北朝鮮も同様。さらに推測ではあるが、中国はワクチンをすでに実用化しているのではないかと。自分たちが開発したウイルスだから・・・ トランプ氏のここ数日の意味深な発言。すでに情報収集は終わっていて、中国をどう攻撃するか、自国の体力とのせめぎ合いの最中?

で、日本であるが・・・
https://www.stopcovid19.jp/?fbclid=IwAR2MpQdMNg6frfUhG-LeA1GAqGiaTjLSDT5xysW-RHcZpcBckAfADy3luq0
このページの都道府県のマス目の地色。黒地は病床がオーバーフローしている様を示している。この左メニューの下段「ピーク時予測患者数」を表示の右チェックを2回入れると、225,021人という予測患者数(重症患者のみ)が現れ、すべての地域が黒地になっている。



2020/04/05

2203  "CHARLES MINGUS PRESENTS" 太陽の核融合を聴く

ミンガスという巨大な質量が生み出す、さながら核融合のごとき強靱鮮烈な音楽に身を委ねるのは、いまの時勢では”癒し”なのかもしれないと思う。世界が破局に向かう絶望のなかで聴く音楽はこれしかない(笑)1960年にNew Yorkで録音された "CHARLES MINGUS PRESENTS" はステレオ録音ではあるがモノーラルで聴きたい。プレイヤーが分離してステージに並んでしまっては帳消しなのだ。サブウーファーの外部アンプドライブは JBL D130とのマッチングが絶好調で許容音量域が格段に向上した模様。ミンガスの強靱なコアが出現した。カートリッジはGRADOの廉価版モノーラル専用"MC+"である。

ORIGINAL FAUBUS FABLES(後半)
https://youtu.be/5ioqXmPIK8Q



2020/03/20

2202 遠い記憶のなかの音響

新宿駅の西口と東口をつなぐ地下通路がいまでも残っている。画像はグーグルストリートビューから拝借した現在の姿だが、西口「思い出横町」の脇を曲がってJR線の下を潜るトンネルで、1959年にメトロプロムナードが完成すると廃れたが、戦後焼け跡のイメージを引きずっていたのを幼心に感じた。幅3メートルくらいの狭小道の両脇に傷痍軍人のアコーディオンや離れ瞽女らしき老女の三味線の響きが耳から離れない。

じつは、この遠い記憶を思い出させてくれた音源がある。美空ひばり13歳、ハワイと西海岸の日系人を慰問するツアーでサクラメントの集会所で収録されたワイヤーレコーディングだ。そのなかの「唄入り観音経」浪曲師三門博の十八番(おはこ)だが、彼女はそれを真似をするでもなく、この曲のカタチになる以前の霊気を写し取ったような歌唱に慄然した。

https://youtu.be/KfEqxI5V7IM



2020/02/12

2201 ELAC SUB2050 その後・・・

サブウーファーのELAC SUB2050は、多岐にわたる調整をiPhoneで行える利点を評価していたが、iOSをアップデートすると使えなくなる問題に直面している。本体ソフトウエアのアップデートで対応できるはずだったが、初期ロットのためかそれが不可能で、基板をドイツへ戻して対応してくれることになった。ユキムさんの対応は完璧だ。

で、2か月くらい使えないので閃いた(笑)
バックパネルをダイレクト入力に対応するボードに変更する。

ユニット単体を測定するとDCRが2.5Ωなので、公称4Ωと推定すると、アムクロンDSPパワーアンプのブリッジモードで1100W。使用帯域の能率が80dB程度と思われるので、適正パワーだと思う。ウーファーは防磁タイプの巨大マグネットだが、内部至近にデリケートな電子機器を置くのは無謀ではないかと思う。パネルも補強リブがあるとはいえ3mm厚では不安で、新たに作成したパネルは5mm厚。

iOSの問題は、当面は対応可能としても先行き不安が残りるから、ダイレクトボード+外部アンプはよい判断ではないかと思う。ほぼ4年使用していて、ディレイも位相補整もスルーで調整しているので行けそうに思えたのだが・・・

実際の音は・・・素晴らしい!!! メインウーファーであるJBL D130は初動感度の優れた初期型であるが、これとシームレスに繋がっているのが不思議だ。ストレスを感じさせないとか、リニアリティが格段とか、腰が据わったとか言えるが、音響の一体感が好ましい。戻ってくる基板を復帰させる可能性があるのか、ないのか・・・