 2229 久しぶりにF特を計った。
 ELAC SUBウーファーをダイレクトドライブに変更したとき以来なので9か月ぶり。基本は聴感優先なので”測定”に意味があるのかどうか? とはいえ微妙な左右偏差や定在波は計らないと分からない。測定方法を記すと、ベリンガー内蔵のピンクノイズジェネレータをグライコに繋ぎ、スピーカーから再生した音響をマイクロフォンで拾いベリンガーの61バンドRTA(リアルタイムアナライザ)で観測しつつグライコの31バンドスライダーをアジャストさせる。測定マイクロフォンはスピーカー軸上1mから、リスニングポイント、天井向けなども試して定在波の正体を暴く。新しいロットの純正マイクは測定データが付いている。5kHz〜10kHzに2dB幅のウネリがあるが結構優秀だと思う。
LCネットワーク方式から3バンドマルチアンプ駆動に変えてエネルギー感が強化された模様で、中高域の張りをやや抑え傾向にできるかどうかの確認が今回の調整目的だ。スライダーの1マスは1.5dBだが、2kHzあたりのスライダーは指紋ひと山程度の動きでもピンクノイズの組成が変化するのが分かる。大げさに言えば0.1dBオーダーで音楽再現の質が別物になるということだ。ベリンガーもデジタルGEQを内蔵しているが最小調整ステップが0.5dBなので使えない。わたしの場合”フラット命”ではないが、様々な音楽ジャンルや自然音まで網羅するなるとフラット方向以外に選択肢はない。測定の観測窓はより細かく、補整のバンド数はより少ないのが理想と個人的には思っている。出来ることなら256バンドのRTAが欲しい。それを眺めながら1/2から1/3octのバンド幅で滑らかに調整できれば音楽の魂が抜かれることはないと思う。 |