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2021/03/06

2237 改訂 スピーカーケーブルについて


自作のスピーカーシステム"AirEdge's One"は現在4WAYのバイアンプ駆動にまで拡張している。現状でも想像以上にまとまった音を出していると思うが、まだ改善の余地はあると踏んでいる。時としてウーファー領域とミッドレンジ以降において出音の違いを感じることがある。フルレンジ的一体感の実現と共に高域までのリニアな質感を求めると、現状のバリアはどこにあるのか? さまざまな阻害原因を探りながら、スピーカーケーブルの統一はひとつの解決策ではないかと考えていた。自作スピーカーシステムの良いところは、アンプからユニットまでの全配線を統一できることで、以前ベルデンの安価な白黒ケーブルで長さまできっちり揃えて試したことがあるが、一体感は実現できるももの潤いに欠ける質感に納得がいかなかった。現在はシルバーコーティングのQEDをアンプ〜LCネットワークに使い、LCネットワーク〜スピーカーユニットは銅撚り線のキャブタイヤを各種案配してなんとか凌いでいる状況。統一という意味では、FURUTECHのFS-15Sという1.5mm径銅単線が最有力候補だった時期がある。しかしこれで全帯域を揃えると何かしら固有の癖が乗りそうに思え躊躇しているうちにディスコンになってしまった。


次の一手は純銀単線だ。20年も以前の話だが、イルンゴオーディオのK氏と親しかったとき、電源から信号までALL純銀単線を用いて、わが家のシステムでデモンストレーションしてもらった。それまで抱いていた銀線に対する偏見が見事に打ち砕かれた。ストレスのない圧倒的な力感、立ち上がりから余韻までのエンベロープの美しさなど、わが家の装置がここまで鳴るかというレベルで、音楽の核に近づいているという実感があった。隣室にいた妻が、鮫島由美子の歌唱に驚いて飛んで来たくらい(笑)。とはいえこのイルンゴも含めメーカー製品で揃えると破産しそうな費用規模であり、次の一手には進めないでいた。
そんな折、純銀単線に特化したケーブル工房 "PREMIER CABLE" の存在を知った。テフロンチューブに単線を挿入しただけのシンプルな仕様で線径1.0mm。スピーカーケーブルは1mmが最善であるとの主張だったが、電気的容量は問題ないとしても、感覚的にやや細いじゃないかと保留にしていたら、昨年になって1.5mm径がラインナップされた。ノンシールドで防振対策なしは苦労しそうだが、過剰な処理も別の意味で問題なので、これを使いこなすのはオーディオ趣味としてはアリかなと思ったわけだ。という経緯で、昨年末にケーブル長、端末処理方法などをカスタム仕様として発注し、先日完成品が届いたのだった。ノンシールドは問題ないと考えているが、振動対策にどういう対処が可能か思案中。ホット・コールド別単線なのでケーブルの枝振りも重要で、装着までの道は長いがLCネットワークを含めすべてが純銀単線仕様になる。


とりあえず、ネットワークからユニットまでを結線した。一気に全取っ替えを考えていたのだが、個別の変化量を知っておく必要があると思い考え直した。要はスピーカーシステムの内部配線だけを入れ換えた状態。アンプの出力は減衰させないまま、ユニットの端子にL型パッドを仕込んでいる。新しいケーブルの端子はすべて圧着処理でハンダを追放している。ウーファー本体の振動を緩和する意味では、端子部分だけ錦糸線を挿入する方法があるが、当初はダイレクト結線で試したが古いJBLのスプリング端子では点接触になってしまい力感に欠けるので前途の方法に戻った。この状態で、高域方向のニュアンスが従来と大きく異なった。響きは多めに感じるが塊にならず分離しているのでコアの音がしっかり出ている。固有の癖は感じず、6C33B OTLアンプを使っていたときの透明で艶やかな立ち方に近い印象をもった。


数日後にアンプからユニットまでを入れ換えALL純銀単線になった。従来の帯域レベル設定のままで試聴しているが感触はいい。ややローコントラストながら銀線の癖や細さは感じられないので今後のエージングと使いこなしで大化けする予感。そこでツイター域をやや上げてアグレッシブ方向へ変更。かなり鮮明な立ち方になる。微細な描写は8Kのノンシャープネス画像を彷彿とさせる。アンプからユニットまでの全配線を統一したことで、4WAYの一体感は確実に上がっていると感じた。JBLとALTECの混成部隊がこのような音響球体を表現している不思議。分離感・先鋭感を失わずにフルレンジテイストを具現化する目標に近づいている。願わくばもう少し低重心にしたいところで、リアルタイム・アナライザーで測定しつつ31バンドのスライダーで調整した。今回はパワーアンプのレベル調整も再検討しながらトータルのバランスを取り直した。予想に反してアナログディスクが驚愕の再生で、濃密微細なニュアンスと立ち昇る色香に降参! CDでこのクオリティを出すという当面の目標も得たが、だめ押しの一手でスーパーウーファーにも純銀単線を発注している。



2021/02/15

2236 日曜日の料理

1:レモンピールのチョコレートコーティング
過去4回作って上手くいかなかったので再挑戦。レモン縦割りで果汁を搾り出して茹でたあと、袋と中綿をスプーンでこそげ取って8分割。その後、グラニュー糖と果汁を加えて煮詰める。今回は中綿を少し残した。湯煎でチョコレートを乳化させるが、一個ごとに温度管理をして滑らかさを保ちながらコーティング。今回は成功かな。

2:貝柱と桜エビのペペロンチーノ
ホタテのガーリック炒めに桜エビを加え、既成のペペロンチーノソースにトッピング。これは簡単で美味い。大成功!



2021/01/25

2235

大好きなシンガーソングライター、ナタリー・マーチャント、2017年までの全軌跡!



2021/01/03

2234




2020/12/28

2233 続・イヴの贈り物

夢のなかで誰かから啓示を受けたのではなかった。そもそも航空会社のVIなど昨今の状況ではあり得ないし、価値観的に40年古い!真相は・・・40年まえのわたし自身が老いつつある現在の私を叱咤激励に来た。そんな受け止め方で来年を迎えよう。



2020/12/25

2232 イヴの贈り物

夢に色があるのかないのか意識することはなかったのだが、昨晩は”色”がテーマの夢を見た。ある航空会社のVIデザインの依頼が来て、カラープランニングの最中という場面。基本4色を選定して、その中の1色をメインにして他3色を組み合わせる。計4種のプランから航空機のカラーリング、コスチュームその他、あらゆる視覚伝達物を展開するというプロジェクトだ。
選定した色はけっこう正確に覚えていたので、目が覚めてすぐに記録しておいた。午前4時くらいだった。朝食のテーブルに色チップを並べてみた。(自宅にも色見本があるのだ!)
夢のなかで啓示を受けるという話を聞くことはあったが、いままでわたしには無縁で、こういうこともあるのかと驚いた。ただリタイヤ寸前の時期に訪れたのは返す返すも残念。航空会社のVIの仕事は絶対に来ないので(笑)次回の広告展開で使えないかと思案中。



2020/12/23

2231 年の瀬・・・

この写真に添えるコトバが見つからなかった。しゃれたこと言える状況じゃないし・・・ 今年もありがとうございました。

タンパ・レッド/キングフィッシュ・ブルース 1934年
https://youtu.be/BAivbsKuHCs



2020/12/19

2230 久しぶりの連休は・・・

JBL D130をドライブするアンプ、クラウンXLS1502は業務用ラックマウント前提なのでフットは付いていない。いままで硬質ウレタン系の脚を付けていたのだが、5mm厚の鉛製円盤に変え、さらに床接触面に薄いビニールテープを貼って試している。それまでの緩く太いトーンから筋肉質の堅い方向に変化した気がするがたぶん気のせいだろう。ACケーブルも付属品から初期のアクロテック6N(プラグも6N!)に換装してさらに俊敏になった気がする。これも気のせい(笑)
この勢いに乗じて、スーパーツイターも単独ドライブに変更。いままでツイターはドライバ用のアンプジラにパラっていた。その理由はキツさを抑えるためだったが、ほぼ問題点が消えているのは何故? いまのところ変化過程の整理がつかない。4パラのパワーアンプを支えるにはプリアンプの能力を超えていると思うが、ジェフのパルス電源は想像以上のチカラを蓄えているのか? これで年末まで楽しめそうだが、ソウルノートP3とかVIOLAのカデンツァが脳裏をよぎる昨今。