 2288 フォノイコライザーアンプの中枢、ECC84
 ECC84は一番違いのECC83(12AX7)と違って人気のない球だった。なぜかというと、動作例の発表がほとんどなく、森川忠勇氏の6C33CB OTLの初段に使われたのが唯一だった。 ところが、Ep/Ipカーブを観察するとミドルμの電圧増幅管としては申し分のない性能であることが一目瞭然。5V以下の低電圧時グリッド入力に対する立ち上がりカーブが恐ろしく均等なのだ。(この図版が正確であることが前提ではあるが・・笑)
碌な知識もないのに、この球でフォノイコライザーアンプを作りたいと考えたのは26年も前だ。苦節三年万全の対策を施して完成にこぎつけた。上の写真は動作条件の試行過程で、よくこんなに粘着できたものだと今は懐かしいが、いまだに使い続けていて今後も変えるつもりもない。予備として備蓄を増やしたいと考えていたのだが、ここ10年はテレフンケン、シーメンス、ムラード製は市場から消え、入手困難になっていた。
そんな折、オークションのカテゴリーアラートから出品の知らせが入った。シーメンス製117本まとめてだと!商売じゃないからそんなに要らない。とはいえ両CHで6本必要なので、×4セットとして24本。シーメンス球をこの数量を同一ロットで入手することは今後とも難しいと考え、@3500円で24本買える費用でなんとか落札できるかどうか賭けてみた。オークション終了直前に競合が現れ、猛烈なデッドヒートのうえ少しオーバーしたがなんとか落札できた。しかし、、、残り93本どうする? |