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2022/02/21

2285 スーパーウーファー(正しくはサブウーファーと呼ぶ)の険しい道。

20年ちかく前、スーパーツイターELAC 4PIを装着したときから、周波数帯域の重心を保つための低域拡張が懸案だった。ナローであろうとワイドであろうと楽音の重心を動かしたくない。メインは15インチウーファーだが、さらに口径の大きなユニットを加える考えはなかった。ASWのような共鳴箱(ダブルバスレフ方式)が適していると思うが、仕上がりサイズの問題、最適なユニットの選定などバリアが多く断念した。しかたなくGEQの電気的な処理で凌いでいたが、つい数年前ELACのサブウーファーを導入し試行錯誤を続けた。しかしメインのALTEC515Bと上手く連携できない。ELACのサブウーファーは大出力DSPアンプ内蔵で、遮断カーブはもとよりディレイ設定など多岐に渡るパラメータを設定でき、さらに自動測定というモードも備わっている。が、ベストなポジション(設置位置を含め)が決められない。

あるときコントロールするiPhone(iOS)の更新でELACを認識できなくなり、初期ロットのため本国に送り返して本体アップデートを行った。このことで情報家電としてのオーディオ機器に見切りをつけたが、それは別の話題でファイルオーディオに興味が沸かない理由でもあるが(笑)で、本体からDSPアンプ+コントローラーを取り外し、素のユニットだけの密閉型として、外部DSPアンプからドライブするという荒技に転じたのだ。本来、メーカー製品を改造するのはポリシーに反するのだが、背に腹は代えられず、メインのユニットをJBLのフルレンジに換装した効果もあって低域の一体感を獲得するに至った。

また話がそれるがディレイを加えることでサブウーファーの位置を自由に(手前に)設定できるという理屈は嘘である。ソースの音楽信号をディレイ出来ても、その以降のノイズはそのままなので何処から出ているかバレるわけだ。現在はメインのウーファーと同じ距離に置いているが、これはフロントホーンローディングの副産物でもある。

という経緯で、ほぼ満足できる状態になってきたが、持続音とパルスの比較で納得出来ない部分がある。ここを改善すべく次の一手がこれ!全周放射を前面放射に変える魔法の角材!さらに、下の写真、供給電源のクオリティを上げるケーブルの製作。40Hz以下のほぼ正弦波に効果があるのかないのか?藤倉の3.5スケアとフルテックの純銅プラグ。気のせいでもいい・・・。



2022/02/21

 

 



2022/02/15

2284 Astor Piazzollaと浅川マキ

La CamorraとTango Zero HourをSACDで聴きたくてエソテリックX-05を導入したのが12年前。高額な機械は買えないのでギリギリの選択だった。ところが上手く鳴らない!鋭角的なエッジは出るが、浮遊する響きが聞こえにくい。足取りも重く瞬間移動するピアソラの指が見えない。多くの機種を較べたわけではなかったが、SACDはこんなものかと決めつけていた。今回のアーカムCDS50は価格的に1/4だが、先の判断は間違っていたようだ。微粒子の先にある気配がスピーカーの周囲に拡がる。ピアソラの世界は重いだけでは表せない。ちなみにエソテリックX-05の浅川マキ(CD)は、シャドウの深さでCDS50をはるかに凌駕した。機械選びは難しいものだ。



2022/02/09

2283 ファイルとSACDを聴くために、新しいプレイヤーを導入

エソテリックX-05を導入して12年くらい経過している。何年も前から次期機種を検討していたが、当時の2〜3倍の出費を覚悟しないと現状を越えられないと思っていた。このところX-05トランスポート+マイテックデジタルDACでほぼ満足していて、SACDだけアナログ経由というのも面倒だし音もイマイチ、というか本当にSACDが優位なのか分からないでいる。昨晩もCDで”古代ギリシャの音楽”を聴いたのだが、全曲を聴き通したくらい素晴らしいクオリティだった。密度ある音像と広大な空間が両立できている。たぶんこれより↓良いと思った(笑)
https://youtu.be/5ZBK7vUj_WU?t=777

という次第で、機種の入れ換えではなくデジタルファイルとSACD用に相応しいモデルを探し出した。昨年秋にデビューしたアーカム CDS50というモデルである。ドライブメカはソニーPlayStationで、ほぼすべてのデジタルソースに対応するDACとしても使える。アナログ出力にXLRがあることにも背中を押された。しかしこんなに廉価でよいのか?音に過剰な期待は出来ないかも・・・

追伸:今朝届いたのでさっそく仮設置して動作確認を行った。仮なので今後おおきく変わると思うが、CD再生の軽さ(悪い意味で)をなんとかしたい。SACDはかなり可能性を感じ、その軽さが浮遊感に貢献している。エソテリックX-05のSACDはフォーマットの長所を生かし切れていなかったのかも。



2022/01/03

2282 新年

Analog誌74号、当方の記事は差し止めになることもなく無事に掲載され店頭に並んでいる。紆余曲折ありメイン写真も当初の構想とは別のものになり本人が露出するのは気が進まないが、ご笑覧いただければ幸いである。忌憚のないご意見をいただければなお嬉しい。掲載ページが敬愛する菅野沖彦氏の回想ページの後というのは奇遇だ。久しぶりにステレオサウンド174号の演奏家訪問を読み返したが、先生との対話と今回の文章がほとんど同じというオチもある(笑)

年が改まったからどうと言うことはなく抱負も持たない主義であるが、今回は自身の寿命ということを考えてしまった。元気で過ごせたとしてもあと10年から20年そこらだろう。無為無策でいまわの際に後悔するのも残念なので、ささやかな目標を立てた。「長崎ぶらぶら節」を弾き唄いで実現したいと思う(笑)運良く成果が出ればYouTubeで公開してしまおう。途中挫折率50%、公開可能性10%だけれど・・・
(以下のコンテンツを参照)
吉永小百合の主演で映画化された「長崎ぶらぶら節」のモデルになった愛八(あげはち)姉さんのレコードを復刻したCDから。昭和6年の録音なので彼女は58歳くらいだろうか。唄も見事だが、音締め・勘所が素晴らしい三味線が聴ける。
https://youtu.be/5BhX-KMUX8c



2021/12/29

2281 It's a Beautiful Dayに!

ことしも大変な日々でしたが、良い年が来ることを願って・・・



2021/12/18

2280 アロハガーデン館山、西陽のあたるカフェにて

すでに4年経過のiPhone Xs_max
f2.6, 1/560sec, iso16



2021/12/14

2279 全体主義への道

コロナワクチンに関する岡田正彦氏のYouTube動画
https://youtu.be/WEM2xoyz900
今年の2月にアップされたもので、医療関係者へのワクチン接種が始まったころだが、いまも鮮烈な訴求力があり、なぜこれが大メディアで紹介されないのか不可解だ。最近、あるSNSでこのURLを紹介したのだが反応がほとんどなかった。すでに全国民への接種率が8割ちかいから、余計なお世話、危険を煽るんじゃないという反応なのだろうか? 重要な氏の指摘をマスコミが無視するのは為政者への忖度に思えるし、全体主義へ向かうための社会実験と捉えられても仕方がない。