 2285 スーパーウーファー(正しくはサブウーファーと呼ぶ)の険しい道。
 20年ちかく前、スーパーツイターELAC 4PIを装着したときから、周波数帯域の重心を保つための低域拡張が懸案だった。ナローであろうとワイドであろうと楽音の重心を動かしたくない。メインは15インチウーファーだが、さらに口径の大きなユニットを加える考えはなかった。ASWのような共鳴箱(ダブルバスレフ方式)が適していると思うが、仕上がりサイズの問題、最適なユニットの選定などバリアが多く断念した。しかたなくGEQの電気的な処理で凌いでいたが、つい数年前ELACのサブウーファーを導入し試行錯誤を続けた。しかしメインのALTEC515Bと上手く連携できない。ELACのサブウーファーは大出力DSPアンプ内蔵で、遮断カーブはもとよりディレイ設定など多岐に渡るパラメータを設定でき、さらに自動測定というモードも備わっている。が、ベストなポジション(設置位置を含め)が決められない。
あるときコントロールするiPhone(iOS)の更新でELACを認識できなくなり、初期ロットのため本国に送り返して本体アップデートを行った。このことで情報家電としてのオーディオ機器に見切りをつけたが、それは別の話題でファイルオーディオに興味が沸かない理由でもあるが(笑)で、本体からDSPアンプ+コントローラーを取り外し、素のユニットだけの密閉型として、外部DSPアンプからドライブするという荒技に転じたのだ。本来、メーカー製品を改造するのはポリシーに反するのだが、背に腹は代えられず、メインのユニットをJBLのフルレンジに換装した効果もあって低域の一体感を獲得するに至った。
また話がそれるがディレイを加えることでサブウーファーの位置を自由に(手前に)設定できるという理屈は嘘である。ソースの音楽信号をディレイ出来ても、その以降のノイズはそのままなので何処から出ているかバレるわけだ。現在はメインのウーファーと同じ距離に置いているが、これはフロントホーンローディングの副産物でもある。
という経緯で、ほぼ満足できる状態になってきたが、持続音とパルスの比較で納得出来ない部分がある。ここを改善すべく次の一手がこれ!全周放射を前面放射に変える魔法の角材!さらに、下の写真、供給電源のクオリティを上げるケーブルの製作。40Hz以下のほぼ正弦波に効果があるのかないのか?藤倉の3.5スケアとフルテックの純銅プラグ。気のせいでもいい・・・。 |