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photo and Text: machinist

051 無題2
鏡像というのは、非常に限られた種類の対称性なんだということを知った。左右が入れ替っているところからして完璧な対称ではないらしい。ある部分を入れ替えて、まったく変化がなければ、それは真性のシンメトリーということだ。一般人の日常なんてのも、かなりシンメトリーな事象なのか。しかし空間や物質はシンメトリーになり得ても「時間」はいつも一方通行。入れ替えもできない。原因と結果の順序は厳然と決まっているし・・・。
歴史の授業なんてのも現在から始めて、その原因を探って過去にさかのぼる因果思考は面白いかもしれないと思った。きょうは話がまとまらないね。
(PENTAX*istD smcA 50mm F1.4)
2004/04/29



050 マイルスマイベスト
「リラクシン」も「デコイ」も好きだけれど、ショーター、ハンコックを擁していたころの、コロムビア時代のレコードをよく聴いている。「E.S.P」「ネフェルティティ」などは、ネクストステージへの過度的作品といったとらえ方をされることが多い。でもこの期間が、いちばん濃密な音楽をつくっていたんじゃないかと思う。録音もコロムビア以前のヴァン・ゲルダーサウンドよりナチュラルに音楽を捉えているし、表現のダイナミクスが凄い。これらが平板に聴こえるとすれば、問題はオーディオ装置にあるとあえて言ってしまおう(笑)。エレクトリック・マイルスは「音宇宙的」豊穣さで空前絶後ではあるけど、彼のプロデューサー的な局面が見えすぎるのが残念だ。
(PENTAX*istD FA ZOOM 20-35mm F4AL)
2004/04/28



049 無題
今日の新宿は嵐のような凄まじさ。オフィスの窓からみえる御苑の木々をスローシャッターで撮ってみた。
(PENTAX*istD FA ZOOM 20-35mm F4AL 35mm, F5.6, 1/10sec, ISO200)
2004/04/27



048 マイルススタイル
マイルス・デイビスは意志の人だと思う。強力なテンションで外側の膜が覆いつくされ、彼が望むコンセプトをカタチにしている。ぼくは30代のころまでマイルスを聴かなかった。カッコ付けすぎてると思ったのは、じつは膜の外側の部分しか感じていなかったんだと、いまになって反省している。なわけでクリフォード・ブラウンやリー・モーガンが好きだった。彼らには強靱な膜が見あたらず、皮膚の下の実体が分かりやすかったからだ。40代になって、人間いろいろ思うようにはならないもんだと振り返ったとき、ふとマイルスの音を愛しいものに感じた。膜はステンレスのそれではなく、見えない「意志」の力そのものだと解った。いま感じるマイルスは、ちょっと苦くて透明で、でも例えようもなく優しい音楽になっている。
(PENTAX*istD FA ZOOM 20-35mm F4AL)
2004/04/27






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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