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2023/09/18

2265 SONYα7RV ファーストショット

とりあえずティルトを効かせて一灯ライティングで撮ってみた。仕事用のショートカットボタンの設定に2日も掛かってしまった。フジGFXと同等の操作性を確認したところ。同じレンズなのにクールな切れ味が素晴らしい。写真は手放せなかった初代モデルの揃い踏みと撮影風景をiPhoneで。



2023/09/18

 

 



2023/09/13

2264 久ぶりのカメラネタ

日常のスナップ撮影がiPhoneになってしまったので、趣味用カメラ・レンズの大幅整理をした。残したのは初代NIKON F、初代EOS-1D、初代SONYα7sといくつかのレンズ。得られる資金で仕事用サブカメラを入手することにした。SONYα7RVである。リタイヤ間近とはいえサブは必須でNIKON D810の代替というポジションだが、スナップにα7RVという場面があればモチベーションが上がるかもしれない(笑) 写真はステレオサウンド誌最新号と入稿前のモニター画面。ちなみに仕事用レンズはキヤノンのチルトレンズTE-S50mmと90mmだけで、これをα7RVでも使う。・・・というような文章を書いた直後、富士フィルムから驚愕のプレスリリースがあった。1億画素のGFX100の改良バージョンとともに、シフトチルトレンズ2種が発売される模様。併せて300万円クラスの製品だ。早く言ってよ、といいたいところだがリタイヤが迫っている身としては、傍観するのが吉?



2023/08/11

2263 夏の花

 



2023/08/08

2262 GASテドラと二台のレコードプレイヤー

2回目の天草修理から戻って来た。
前回のメンテで若干の不満があったので再依頼したのだった。
1970年代のプリアンプだがMC入力のヘッドアンプが素晴らしく、
オルトフォンの低出力低インピのカートリッジを極めてローノイズで増幅する。
トーレンスTD124はSPレコードの演奏が目的だったが、
今回オルトフォンSPU-GEを試してみてた。
初期型TD124とSAECのアームでSPUという布陣はあまり例がないと思うが、
4g近い針圧は磁性体プラッターの影響が少なく、
強力なトルクのせいもあってすべてのジャンルに対応していると感じた。
テクニクスの1200GAEと較べて色彩感が濃く出るのは
テドラのヘッドアンプの性格と自作フォノイコとの違いも大きそうで、
組み合わせを変えて試したいところだが、レコードを聴く時間を優先している。
エリックドルフィーのバスクラリネットの粘るような質感とか
スネアの乾いたタッチに唖然とした。

二枚目の写真はテクニクス1200GAEとオルトフォン70thアニバーサリー、
オルトフォンブランドのルンダール中空同軸巻き線トランス、自作フォノイコという布陣。
より端正・淡泊でこれはこれで悪くないが・・・






2023/07/03

2261 Rさんに捧げる『森田童子演奏会』

彼と知り合ったのは2001年だ。
小林ゴローさんの紹介でお互いの自宅が至近だったのは偶然だ。
超高剛性スピーカーシステム「機竜」が完成したのはその翌年だったと思うが、
そのとき聴かせていただいた森田童子の「a boy」に驚愕した。
森田童子は”女々しい”感のある苦手な歌い手という先入観があったが間違いだった。
触れば壊れる極薄のガラス質のなかに潜む安らぎと愛おしさに驚喜した。
それは「機竜」の能力そのものだ。
わたしの自作スピーカーは俊敏なナローレンジというポリシーだったが、
越えられない壁を痛感し、以後準ワイドレンジに宗旨替えしたわけだ(笑)

最近は相互訪問が少なく、
彼が心臓の大手術から無事帰還した2019年9月に来ていただいたのが最後。
このときはイイ音が出ていた、
というか彼がいるとイイ音がするのだ。不思議だ。

昨晩は旅立ったRさんに聴いてもらいたくてレコードを掛けた。
もちろん森田童子の「a boy」でA面の最後の2曲だ。
A-4 ぼくを見かけませんでしたか A-5 セルロイドの少女
オルトフォンSPU-GEクラシック、自作フォノイコ、マランツ7Tという通常の布陣。
収録はiPhoneXsmax 内蔵マイクロフォン、QuickTimeモードのmovファイル

https://youtu.be/ZcwAPQmxsw4



2023/06/28

2260 六世中村歌右衛門の「京鹿子娘道成寺」

昭和29年、歌右衛門38歳(?)の時の映像。松竹が映画作品として残したもの。華やかなレビューではなく、清姫の怨念が宿った道成寺伝説を色濃く反映した演技であると思う。昭和40年代後半以降の舞台しか知らない私は、歌右衛門の身体能力の凄さに心底驚いた。衣裳は時代を感じさせる重厚な仕上がりだがそれを剥ぎ取ってヌードで踊っている姿も妄想した(笑)長唄は昭和の巨匠である七世芳村伊十郎、黒子の引き抜きの鮮やかさ、今ではあり得ないほどのクオリティ!
https://youtu.be/w_r0gf7FjSY

画像は『道成寺縁起』絵巻(部分)。全身が龍蛇となった清姫は鐘に巻き付き、安珍を焼き殺す。そして彼の変わり果てた姿を見て悲嘆する僧たち。Wikipediaより拝借



2023/06/17

2259 是枝重治氏のデザインセンスに憧れた!

フォノイコライザーの構想を始めたのは1996年ごろだった。パワーアンプの製作歴があるとはいえ、プリアンプやフォノイコライザーの設計・製作は遙かに敷居が高い。オームの法則を覚えた程度の知識しかないから、図書館で過去20年分くらいの「無線と実験」と「ラジオ技術」を集中的に読んだ。そのなかで無線と実験1976年11月号のLCR素子とμフォロワー回路によるEQ専用アンプの設計と製作(宍戸公一氏)に的を絞り穴があくほど読み返した。とはいえ入手困難なパーツを置き換えて似たものを作るのは面白くないので、一から設計する無謀な計画がスタートした。当時はインターネットの黎明期であったが、木村哲氏のサイト「情熱の真空管」の存在は大きく、毎週のように私の疑問に答えていただいたことには感謝の念ばかり。

と、前振りが長くなったが、ここからが本題。回路構成とパーツ選択が確定したものの、全体のコンストラクションと実装デザインが大問題。多くの名アンプビルダーが存在するけれど、この件でリファレンスたり得る実績を残しているのは是枝重治氏だけといったら言い過ぎだろうか? 氏の作品はフォルムと質感・色彩感覚で圧倒的だと思うのだ。写真は完成したフォノイコライザーの別筐体電源部である。なんとか氏のスピリットを忍ばせたつもり。電圧調整が容易なようにフレキシブル構造になっているが、25年間一度も再調整せずに頑張っている。

ちなみに是枝重治氏はこのお方。時代を超えたスタイリスト。カッコいい!
https://youtu.be/EGX06RLvBwg