962 三音家朝丸の河内音頭に落涙す
 レゲエがジャマイカの伝統音楽とR&Bの混血音楽であるように、河内音頭は祭文、説教節あるいは新聞(しんもん)読みなどの語り芸に、その時代なりのリズム楽器を取り入れたいわば生きた伝統音楽だ。近年の河内音頭の楽団構成は音頭取り(リードヴォーカル)、おはやし(コーラス隊、ほほ3人)リード弦楽器は三味線で、サイドはエレキギター(テレキャスタイプ)、大太鼓、さらにはシンセもありっていう感じ。サウンドそのものも、まんま大阪レゲエと言ってもいいくらい似ている。アフロなんですもの(笑)
という蘊蓄はさておき・・・
昨日から絶好調のノンストレス、バリアフリーのサウンドで、河内音頭はどうだろう?と思ったのだ。
三音家朝丸という若くしてこの世を去った天才音頭取りがいた。さいわいCDを何枚か残してくれた。録音は色気のない業務用っぽい仕上がりだが、自然で作為感がないところが、きっと今のオーディオ装置に合っていると思ったわけで、当然ながらオーディオ耳で聴き始める・・・
河内音頭の歌詞というか言葉は、義太夫などと違って現代口語文なので、非常に解りやすい。物語に入り込む気はさらさら無かったのだが自然に入ってしまう。「木津の勘助」という演目は、貧乏な若者がお大尽の印鑑入りの財布を拾い、届けたことが縁でお大尽の娘と結ばれ、その後世界的な建設会社を創業するという、まあなんというかアレな話(笑)
しかし、朝丸と彼の社中の芸の燃焼力というものは凄いものがある。聴いていて涙出ちゃうのだ。ティッシュ3枚・・・ で、音はどうだったか、それが思い出せないのだ。 |