927 気になることをいっそう気にする病
 日頃興味をもっているのは、全体と部分の関係だ。 人間の意識はいつも全方位に向けられているわけではなく、 意図的であれ偶発的であれ、ある特定部分に向く。 この部分の解釈が問題・・・ 全体のなかの位置づけがしっかりしていれば、あるパートの重要性は 自ずと決まってくると思うのが、そう簡単にはいかない。
これは人様のことを言っているのではなく、自分のことだ。
昨晩も寝付く寸前に、隣接している鉄道管理会社の発する騒音に意識が行ってしまった。 送風ファンに周期的な金属音が混じったようなノイズ。 客観的にみればたいした騒音じゃぁないようにも思えるのに すでに聴感覚はこのノイズだけに占領されてしまう。 カクテルパーティー効果が悪い方へ出てしまった。 で、気を取り直して他の音がどの程度か探ってみると 件の騒音よりはるかにデカイ音がそこら中にあるわけ。
寝付けないからいろいろ分析を楽しんでいると 騒音でも自然音に近いものはそれほど気にならない。 もはや自動車の走行音やタイヤのノイズは自然音に分類されるほどの わが家の住環境なのに、電気的な歪み音ははやはりダメだ。
そういえば、通勤電車で漏れ聞こえるヘッドフォンの音は気になるのに レールの継ぎ目音は気にならない。 ヘッドフォンのひずみ成分としか思えないような人工音と較べると、 レールや車輪の発する音はナチュラルで柔らかく、かつ俊敏で非常なハイファイサウンドだ。
というわけで・・・今日はいったい何を書きたかったのか(笑) |