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photo and Text: machinist

312 SP盤、最初は片面だけに溝が入っていた。
SPレコードが開発されたのは日本の年代でいうと明治の中頃。片面だけに溝が刻まれていたのが両面盤に改良されたのは大正の中期。利便性もさることながら当時蔓延っていた海賊版からのガードの意味合いが大きいらしい。両面プレス機は当時とても高価だったようだ。この勧進帳はご覧のように片面盤であり、大正の中頃までに録音されたということが分かる。長唄の六世芳村伊十郎は、大正期から昭和初期に劇場長唄に君臨した巨星で、勧進帳だけでも夥しい数の録音を残している。昭和3年の日本初の電気録音盤もこの人の勧進帳であった。この片面盤は機械吹き込みながら全盛期の声が入っているはずで、未聴ゆえイメージだけが拡がる今日この頃。(EOS-1Ds2 EF24-70mm/f2.8 67mm域 ISO200, f16, 1/2sec)
2005/03/11



311
219で書いた今藤政太郎氏の演奏会、このときの「勧進帳」の成果が評価され、芸術選奨音楽部門の文部科学大臣賞を受賞するそうだ。当然とはいえ、なにか自分のことのように嬉しくなった。別に賞があろうとなかろうと芸に対する評価が変わるわけではないが、認める人間が多くなるのは良いことだ。
そういえば、三味線音楽BBSをアップした。ご興味ある方はどうぞ書き込んでやってくだされ。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC 18mm域 ISO400, f8, 1/1000sec)
2005/03/10



310 祝?1周年・・・
この写真日記を開始したのは昨年の3月9日。1回目はビリーホリディのSP盤をストレートに撮影した。写真を撮ることの面白さと難しさを知った1年でもあった。で、1年目の抱負なんだけど、構えた写真は無しにして、自然体でちょっとルーズな絵を目指していきたい・・・と。(EOS-1Ds2 EF24-70mm/f2.8 43mm域 ISO640, f4, 1/125sec)
2005/03/09



309
わが家のオーディオ装置のラインナップをご存じの方、あるいはお聴きいただいた方が以下のコメントを読むと、たぶん大笑いすると思うけど、ぼくのオーディオリファレンスはFMアコースティック社のハイエンドシステムコンポーネント「Inspiration System」なのだ。フェアの会場で聴いただけだから備えるポテンシャルの1割も聴き取っていないと思うが、使いこなした先には、途轍もなく濃密で、しかしきわめてナチュラルな「場」と「ソウル」が出現するであろうことは容易に想像できる。あの音々の断片が自分のオーディオ装置のいたらない部分を顕かにしてくれたと思っている。
*写真は実家の雛人形で、たぶん大正末期に作られたもの。305と同様に窓から差し込む自然光だけで撮った。(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC 50mm域 ISO800, f5.6, 1/60sec)
2005/03/08






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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