1003 SP盤ダイレクト再生の壮絶HiFi
 なにを持ってHiFiとするかは個人それぞれでかなり異なるような気がする。わたくし的には「リアル」感に尽きると考えている。
昨日、例の「脱・ナローレンジ計画」の途中経過をご近所のりゅりゅ氏に聴いてもらったのだが、それは置いておいて(笑) 最後に例によってSP盤をかけた。
スピーカーの高域を伸ばしたことも手伝って、少々実験をした。 専用MCカートリッジは昇圧トランスを経て通常はプリアンプのフォノに入力するわけだが、今回、ラインINに繋いでみた。
電気吹き込みの元祖といってもよい米国RCA盤はRIAAカーブに近似した イコライジングなので(たぶん) ダイレクトに入力すると500Hzから下は-6dB/octで下降し、 2.13KHzから上は+6db/octで上昇する。 当然、トーンバランスは崩れ、サーフェイスノイズのスゴイこと・・・
これ、聴くに耐えない音と思われるだろうが、そうでもないのだ。 ノイズさえ気にしなければ、圧倒的な鮮度とスピード感、ナチュラルな肌触り。スピーカーの向こう側に演奏者がたしかにいるようなリアル感!
今号のステレオサウンド誌ではイコライザーの大特集やってるくらいだから、 こんなことを言うのは憚られるが、
1次フィルタとはいえ、無い方が圧倒的にリアル。
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