1678 日本二十六聖人記念聖堂 聖フィリッポ教会(1)
 この週末、家族でささやかな長崎旅行を行った。駅と港が見渡せるホテルの窓から、同行した娘が奇妙な建造物を見つけた。 (写真左の全景から中央部分を拡大したのが右画像である。) ガウディの塔を二本擁立したような教会らしき建物。調べてみると、日本初めての異教徒弾圧で処刑された26名を祀った教会であった。彼らは外人宣教師6名、日本人20名(うち14歳以下の子供が3人)で1862年にローマ教皇ピウス9世により「日本二十六聖人」として聖人の列に加えられた。その記念聖堂として処刑後100年にあたる昭和36年に建造されたのがこの「聖フィリッポ教会」である。設計はガウディを日本に紹介した建築家、今井兼次氏とのこと。るるぶのガイドブックには載っていないが、なんとも濃密な出会いであった。
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