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photo and Text: machinist

094 URAWA 6月20日の風景 I
画像補整の話は前回でひとまず終わりです。個々のテクニックについては触れられなかったけれど、基本的な考え方は示せたかもしれないと思っている。PhotoShopについてはVer1.0日本語版が登場する以前から使っているので、ガイドブックやハウツウ本とは違う記述があるかもしれないが、あくまで体験論としてご容赦いただきたい。

浦和駅西口近辺をうろついてきたので、一挙8点アップします。粗製濫造陳謝!(PENTAX*istD SIGMA 18-50mm/f3.5-5.6DC)
2004/06/21



093 画像補整その8 閲覧環境を考える
作業するモニターの重要性は当然としても、閲覧者のモニター環境を考えると悩ましい問題が山積している。WINDOWSとMacでガンマ値が異なることや、CRTと液晶の表示能力の違い。Mac環境で作業する場合はミディアムからダーク、ブラック近傍を落とし過ぎないように注意している。無調整のWINDOWSでみると微妙なダークトーンが真っ黒に沈む。うちのページにもその傾向はある(笑)。
最後にデータ圧縮のはなし。ブロードバンド全盛とはいえ、モデムやISDNで閲覧するケースに配慮している。表示完了まで1分以上待たせるのは失礼だと考えている。750/500pxのJPEG画像はものによるけれど150KBなら画質にあたえる影響は少ない。このページは6画面*を一度に表示するので総計900KB。これではちょっと厳しい。というわけで一枚100KBを目標にシェイプしている。(PENTAX*istD FA35mm F2AL) *幻聴日記1章時は1ページ6画面構成だった。
2004/06/21



092 画像補整その7 アンシャープマスク
アンシャープマスクは、輪郭強調を目的とするのではなく、元データの原理的に発生しているボケを修正するための最終行程でありたいと考えている。ここではモニター閲覧を前提にしているので、最終画像のピクセルデータとモニターのピクセルは1:1で対応していることをイメージしながらの作業だ。高精度の液晶モニタを前提にすればエリア半径0.4ピクセルくらいで処理したい。しきい値は「2」から「15」くらいで通常は「0」にはしない。適応量は「40%」から「100%」くらいで輪郭が不自然に立たないよう注意する。これらの作業は古ぼけたCRTモニターでは不可。上記パラメータで思わしい結果が出ないときはモニターを疑うべき。知らずに過剰なシャープネスを施しデジタル臭さをまき散らすことになる。CRTは2,3年でフォーカスが甘くなるけれど、使っている当人が気がつくのはもっと後だから怖い。ちなみにこの写真のアンシャープマスクの補正データは「しきい値:5」「半径:0.4px」「適応量:90%」となっている。(PENTAX*istD FA35mm F2AL)
2004/06/19



091 画像補整その6 リサンプル
納得できるトーンが得られたら使用サイズまで一気にリサイズ(リサンプル)する。リサイズしてからの階調補正は行わない。リサンプルのアルゴリズムはPhotoShopではデフォルトの「バイキュービック法」を選択する。このプロセスは1:元画像に軽いローパスフィルタをかけ輪郭をぼかす。2:リサイズの新しい升目を基準に元画像を演算しデータを置き換える。3:このとき生成される補間データを加味する。4:リサンプル後の画像に輪郭強調を行う。・・・というように一連のプロセスを自動処理している。3種のアルゴリズムのなかの「ニアレストネイバー法」はローパスフィルタと補間処理を含まない手法であって、元画像に手動でガウス(ローパスフィルタ)をかけてから、この方式でリサンプルするという奥の手もある。大きく精緻な画像が必要な場合、有効な手段になる。最新ヴァージョン「CS」におけるバイキュービックのシャープネス選択は、ローパスフィルタのレベルによるものと思われる。なお「CS」ではRAW展開時に16bit上でリサンプルが出来るので、導入しだい検証したいと思っている。(PENTAX*istD FA35mm F2AL)
2004/06/19






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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