![]() |
![]() 下のbackボタンで過去へ進みます。 幻聴日記第1期 INDEX はこちらから ![]() photo and Text: machinist |
|
![]() |
224 モノーラル その3 | ![]() | 多元伝送系は「場」のサンプリングと言えなくもないから、人間のヴァーチャル感性は48CHくらいまでは対応できそうな気がする。その暁には、脳内処理はオーバーフローし、音楽の抽象性をつかみ取るセンサーは、きっとお留守になるんだろうなあ・・・。とはいえ音楽再生において「場」の再現は重要であると思う。音波の発生する在処は「場」の上にしか成り立たないから、曖昧な表現では虚ろな実体感の乏しい「音の雲のようなもの」になるか、あるいはスピーカーの振動板が楽器にすり替わるような「単純リアル」のどちらかになるだろう。非難を承知でいうと、いちばん正しい「場」を感じさせるのは、いまでも「モノーラル」ではないかと考えている。モノーラルはひとつの球体(半球体)として波面をひろげていくから。(PENTAX*istD FA ZOOM 28-105mm F4.0-5.6IF) |
2004/12/13 |
|
![]() |
223 モノーラル その2 | ![]() | 2CHステレオが登場したのは1958年くらいか。70年代の4CHは未熟だったけれど、30年後のいま、AV用途の5.1CHやSACDマルチなどは市民権を得たように思う。それらの目的はリアルな「場」の再現であるが、ヴァーチャルな体験というものは受容限度に限りがないから、より本物に近づくための(あるいは超リアルのための)技術革新というかフォーマット変更は今後とも続いていくと思う。 AVに関していえばスクリーンは平面なんだから、サウンドだけがパースペクティブを表現するのは不自然って、これはわたしだけか? ピュアオーディオの多元伝送系は、音楽の具象性と抽象性のとらえ方で意見が分かれると思うけれど、仮に「場」の再現を重視するなら、空間の水平断面にだけ配列するフォーマットには大いに疑問があるし、ソースに含まれるアンビエンス成分と再生空間のルームアコースティックの整合性も未だ解決していない。(PENTAX*istD FA135mm F2.8) |
2004/12/10 |
|
![]() |
222 モノーラル その1 | ![]() | もう1年も前に聴いた、センターチャンネル付きSACDマルチの放射する音楽の実体感が忘れられないでいる。これこそモノーラル再生の正統発展系であると確信した。このセンターチャンネルをより強化し、周辺にアンビエンスあるいは差成分を形成する4本のサテライトスピーカーを配置。夢のというよりぜひ実現させたいシステムだ。願わくばシルバー仕上げのかたつむりノーチラス1本とエラックのCL330JET4本、カッコいいでしょ(笑)。モノーラルや2チャンネル音源をメイン1+サブ4に変換するDSPは必須だ。SACDマルチはたぶん聴かないが、この装置で聴く笠置シズ子の「めんどりのブルース」は相当にいいはずだ。(PENTAX*istD FA135mm F2.8) ・ 冬号のタイトルロゴが決まらなくて、もう4つ目。。。。 |
2004/12/09 |
|
![]() |
221 息 | ![]() | 西洋音楽が心臓の刻むパルスをリズムの基準としているというのは乱暴な話だけど、日本の三味線音楽のリズムが「息」をその糧にしているのは確かだと思う。唄ひとりに三味線ひとりなら、上手くいったとしても、先の「勧進帳」の演奏のように多人数で合わせるのは至難の技だ。立三味線の息に唄方も鳴り物陣も合わせるわけであるが、至上のアンサンブルは見えない系で各人が結ばれている。ごく稀に有機体の「球」を雛壇の中央に感じることがある。(PENTAX*istD FA135mm F2.8) |
2004/12/08 |
![]() ![]() |
![]() |
↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。 このページのすべての要素は製作者であるmachinistに著作権があります。複製使用等はご遠慮ください。 |