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photo and Text: machinist

386 Square SKY? I
画角114度は人間の視野限界に相当する球面世界だ。これを魚眼ではなく等角図法的に平面に展開させるということは、メルカトール図法の例を出すまでもなく感覚的な違和感は相当なものだ。画面の四隅をどう捉えるかが不自然さから逃れるキーポイントではないかと思った。(EOS-1Ds2 SIGMA 14mm f2.8EX)
2005/05/25



385 似ているかどうかではなくて
自らの響きを冷徹なまでに観察し、次の音を紡いでいく作法に共通のものを感じる。感情のおもむくままに音を垂れ流すのではないミュージシャンは、みんなそういう資質をもっているけれど、この二人に共通するのはサーボコントロールのスパンが非常に短いことだ。ギーゼキング、ミケランジェリの系譜に通じるような気がするし、三味線でいえば三世今藤長十郎だろう。匂い立つ「タッチ」、テンションと測りあう「余韻」というものがここにはある。(EOS-1Ds2 EF28mm f2.8)
2005/05/23



384
昨年4月に「日刊デジタルクリエイターズ」というメルマガに寄稿した文章。いまさらだけど原文のままで紹介します。始めて一か月そこそこで「ライフワーク」だなんて・・・ちょっと気負いすぎだよね。(EOS-1Ds2 EF28mm f2.8)

「幻聴日記」立ち上げ 1か月報告
  
昨秋、一眼デジカメを使いはじめて、すっかり撮影にはまってしまった。仕事がら、プロのフォトグラファーにあれこれ言わなければならないケースは多いし、出来上がってきたポジやデータをいじっている時間も相当なものだ。でも自分で撮るとなると技術的な問題もあるけれど、なにを撮るかが大問題。これを撮りたいっていう衝動からではなく、はじめに「カメラ」ありきの、お気楽路線なんだよね。それでもカメラはいつも鞄にしのばせていて、雑多な対象を脈絡なく撮りつづけている。

あるときウエッブ上にフォトギャラリーを作ろうと企んだ。ところが気に入った写真たちをどう並べても、まとまりがつかない。訴求力というものが基本的にないのだな。テーマ別に展開しようかと考えたけれど、人間・風景・犬・静物なんてのに分けるのも、なんか類型的でつまらなく、計画そのものを断念しかかっていた。

そんなとき、フォトグラファー横木安良夫氏のサイト「DIGITAL DAY BY DAY」にめぐり会う。彼の日記ページは、ごく普通の日常風景の写真とやや長めの文章で構成されていて、このブレンド具合に注目した。もちろん彼の一流写真家としての腕前と、文章力あってのことだけど、肩のチカラをぬいた自然体の写真とテキストが、おたがいを説明しあうのではなく「不即不離」の関係を保っていて非常にここちよい。一方だけでは表現できない世界がたしかにあるんだな。

僕は、何十年も音楽とオーディオに入れあげていて、それらは人生の半分くらいを占領している。音楽の周辺の話題と写真を組み合わせたダイヤリーにすれば、なんか格好が付きそうな気がしてきた(デザイナーなんでいちおうスタイルを気にするんだ…)。フォトギャラリー設営計画ですでに研究ずみだったけれど、HTMLではアップロードが面倒なのでCGIでどこからでも更新できるようにし、写真は目一杯大きくしたかったので750×500ピクセルで決まり。文章がおぼつかないので、せめて絵で見せようという魂胆か。そう、タイトルの「幻聴日記」は瞬間的に決まった。見えないもの、聴こえないことを感じとるのが、僕のサイトのコンセプトなんでぴったりだ。

これらが先月のはじめのことで、3月9日から毎日更新(土日を除く)ということでスタートしたが、当初とまどったのは「文体」だった。「デスマス調」は避けたいし、社説みたいにはしたくないし、中間ってのがなかなかむずかしい。これだ、というスタイルには未だ至っていない。まあテーマが硬ければ固い文体でいいだろうと適当にやっているし、初期(といってもたった1か月前だけど)のものが不統一でも直さないことに決めた。内容は不思議と出てくるもんだ。いちおう10話くらいストックしてあるけれど、その日にわき上がったものを書くことが多い。昨日から今日にかけての「伝統は精神を未来へ繋ぐ系である」の話題の間に「イラク人質事件」を挿入した。あるいは、撮った写真にあわせて自然に出てくる文章を待つこともある。日記とはいいながらその日の出来事だけでは話題が拡がらないので、過去の記憶や出来事を思い出したりして、押し入れからネガを探したこともある。要はなんでもアリだ。このところ現代物理学の入門書を集中的に読んでいるので「時空」とか「ポテンシャル」とかいう単語が多い。これも気にはしていない(笑)

立ち上げて日が浅いのでアクセス数も多くはないけれど、少なからぬ反響のバリエーションに驚いている。これからどのように展開していくか、あるいは挫折するか分からないが、出来るならライフワークとして継続させたいと、ちょっと思い始めている。(2004年4月記)
2005/05/21



383
行き詰まるとここに来てシャッター押している。アイドリングみたいなものかも・・・2048px特設ブログはこちらから→ そういえばHIROさん@NYのブログ、相変わらずいい写真を撮ってます。(EOS-1Ds2 EF50mm f1.8II)
2005/05/19






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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