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photo and Text: machinist

410 露出補正
前回の那和さんの記述、なぜ違和感を持ったのかもう一度読み返してみた。
(以下引用)「デジタルカメラはじつはむずかしい。シャッターを押せば簡単にきれいに写ると思うのは幻想だ。逆説でもなければ、虚偽でもない。事実、デジタルカメラを撮影するのはむずかしいのだ。まず、露出のラチチュード(許容範囲)が狭いから、1/3EV刻みでの露出補正が必要になる。いや、それでも足りないぐらいだ。また、白い部分や黒い部分は「白とび・黒つぶれ」が起きて、質感が損なわれることが多い。」・・・(以下略、引用終わり)

たしかにネガフィルムのラチテュードは広く、ライト側ではデジタルに較べて4段分の余裕があると言われている。ただフィルムは粒状ノイズとの複雑な関係で完全な白飛びを起こしにくいという面があり、実光度:記録のリニアリティは限界付近ではかなり悪化していると思う。
対してポジフィルムのそれは一概にいえないまでもデジタルセンサーと大きくは変わらない程度に狭い。なのにネガフィルムよりクリアーでヌケの良い絵が得られるのはどうして? 加えて暗部の階調性はデジタルの方が扱いやすいというか、レタッチ耐性があるように感じるのは何故なんだ? とまあ、ラチチュードの幅の話は実のところどうでもよくて、那和さんの意見が「ラチチュードが広ければ露出補正は必要ない。」と読めるところに引っかかっていたのだ。

自然界のあらゆる光彩を一瞬に網羅するような記録・再現が可能になるとは思えないし、表現というものが「世界の見方」と表裏であるとすれば、作者(撮影者)の意図に従ったシフトやトリミングは必須だ。気まぐれな(笑)人間の意図を汲んでくれる評価測光も現れないだろうから、露出補正が不要になる事態というものをまったく想像できない。
と、ここまで書いて那和さんのいう「露出補正」ってそれ以前の話しかも? でも、デジカメ付き携帯では写真文化は育たない、なーんてこともおっしゃっていたし、謎だなあ。(EOS-1Ds2 EF50mm/f1.8II)
2005/06/30



409 ラチチュードとマッピング
デジタルカメラ評論家、那和秀峻さんの6月27日の日記を読んでいて、軽い違和感とともに露出のラチチュードを改めて考えてみた。ぼくはラチチュードというものを「諸刃の剣」だと思っている。デジタルデータの上限と下限は予め決まっているから、自然界の明暗はラチチュードの広さの如何を問わず、その中でマッピングされ情報となる。あり得ないけれど、無限に近いラチチュードを持つ撮像素子では黒が闇に沈まず、白はどこまでいっても抜けにくいわけで、データ化するのに難儀するだろう。同じBIT数なら狭いほど連続性が保たれるともいえる。表現というものは制約があるからこそ成り立つ部分が大きく、その点で現在のデジタルカメラのラチチュードをそんなに卑下してはいけないと考えるわけだが・・・(EOS-1Ds2 EF50mm/f1.8II)

そういえば、この幻聴日記を置いているサーバが最新鋭のもの(Intel Xeon2.8GHz)に置き換わったようだ。いまのところトラフィック的ストレスも皆無で快調そのもの。参考までにホスティングはCsideNetである。
2005/06/29



408 Twi-light 6 ブログ
日本でのウエブデザインの開拓者である福井信蔵氏の「shinzlog」は最初にブログを認知させてくれたサイトであった。しかしその虚飾を剥ぎ取った見事なデザインに目を奪われて、ブログの構造にまで意識がいかなかった(笑)。だからこの幻聴日記をブログで行うことも考えなかった。現在3つのレンタル系ブログを試用している。このCGIでは不可能な過去ログ再構築なんかを簡単に出来ると良いと思うし、デザインももっともっとシンプルにしたいし・・・(EOS-1Ds2 EF50mm/f1.8II)
2005/06/28



407 Twi-light 5 ブログ
ウエブログの拡がりの源は、2003年12月のニフティ「ココログ」レンタルサービスの開始である。たった一年半前のはなしだ。2001.9.11テロ後のアメリカでのブログ隆盛を考えると、日本は随分遅れをとった感もあるけれど、すでに個人日記が確立していたという事情があったと思う。(EOS-1Ds2 EF50mm/f1.8II)
2005/06/28






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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