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photo and Text: machinist

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(EOS-1Ds2 EF16-35mm)
2005/08/16



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似ていない本物と似ている偽物ってテーマで考えてみたけれど、難しかった。似ている偽物はおおいにあり得るが、似ていない本物とは一体なにかというところで壁に突き当たった(笑)2048px画像はこちらから→ (EOS-1Ds2 EF16-35mm)

オーディオ談義も完結したので、ちょっと夏休みにします。写真はときどきアップするかも。
2005/08/11



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緊急世論調査によると小泉支持が伸びているらしい。守旧派一掃変貌自民党を望んでいるってのは分かるけど、ぎりぎり過半数割れで小泉退陣、非公認の狸オヤジ出戻りで、まんま前世紀の自民党復活。この可能性大きくないか・・・(EOS-1Ds2 EF16-35mm)

そういえばEOS-5Dっていうフルサイズセンサー1280万画素のデジいちが出るらしい。1D系のバッテリースペースを剥ぎ取って重量810g。ファインダー視野が100%じゃないけれど、これで十分。いいなあ!
2005/08/10



439 原音再生は妄想か(終章)
ガラスが砕ける音も渓谷のせせらぎも、人間が介在しない音をくり返し聴きたいとは思わない。音の向こう側を感じたいから音楽を聴いている。それはプレイヤーのパッションであったり、コンポーザーの脳に宿る抽象性であったりする。別の言い方をすれば、小さくて大きな人間の生業を、音を通して共有できる喜びかもしれない。

原音が、マイクロフォンの先に在る、かつて実在した「疎密波」という意味であるとすれば、それを時空を越えて再現することにどれほどの意味があるのだろう。より精緻な録音システムが実現しようと、エリック・ドルフィーが語った言葉*(a)の意味は依然として有効だ。レコードに封じ込められた音楽はある意味、終了した音楽である。"演奏者と聴き手の共振作用"なんて言い方をしたけれど、これにはプレイヤーが空間に放った音を再び自らの身体にフィードバックする作用も含んでいる。それらの連鎖が音楽をかたち創っていて、レコードの中には有形、無形を問わずすべてが存在していると思いこむところから、ぼくのオーディオは始まっている(幻聴日記の由来でもある・・)。

だから、思い描けない音はうまく鳴らせないし、聴き取ることも十全ではないだろう。究極的にはオーディオ再生における「原音」は聴き手の意識のなかにある。ただ、この音は記号列のように硬直したものではもちろんない。記号は世界を飛びとびに提示するが、音楽で使われる音は無限の階調を備えている。演奏者がその生涯をかけて紡ぎ出すその先にあるのは、音で描かれた豊穣世界。だからこそオーディオに夢中になれる。プアな装置*(b)でも音楽は聴けるといった、ある種オーディオファイルを揶揄する論調は許し難い(笑)。彼らは飛びとびの記号を受けとめているにちがいないから・・・。(EOS-1Ds2 EF16-35mm)

「ラウドネス曲線」から始めた真夏のオーディオ談義はこれで終了。日記の体裁にあるまじき長文の羅列に呆れて98%の方は読んでくれなかったと思うけれど、オーディオ雑誌が取り上げない特異な内容であるという自負はある。
*(a)「音楽は、空気のなかに消えていく。そして再び捕まえる事は出来ない。」
*(b) 価格の高低はほとんど無関係だけれど。
2005/08/09






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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