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photo and Text: machinist

770 URAWA I
 
PENTAX *istDS SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC 2006/09/19



769 諸々
1シーン1ショットと決めている。なぜ、もっと違うアングルで撮らなかったのかと後悔することもある。フィルム時代のような"もったいない"という感覚とは違う。なんなのだろう?

638で触れたPENTAX-Dが「K10D」という名称で来月発売される。SONY製10.2MpxCCDセンサーに4段分の手ぶれ補正、センサークリーニング装備、さらに防滴ボディと盤石の布陣!これで価格が10万円ちょっととは驚きだ。ニコンD80もキスデジXも蹴散らすことだろう。たぶん。

キヤノンの画像処理エンジン「DIGIC III」が海外の公式サイトで発表された。ハイスピード、低雑音に加えて「顔検出機能」。なんとなく方向がわかると思ったら、一眼を通り越してコンパクトデジに一挙搭載らしい。やっぱり(笑)
PENTAX *istDS SIGMA17-70mmF2.8-4.5DC 2006/09/15



768 ニアレストネイバー法
これは法律の名前ではなく(笑)、画像のリサンプルアルゴリズムのいち手法である。前回767の写真は、いつも用いている「バイキュービック法」で処理している。それは元画像にローパスフィルタをかけ、近隣のピクセル情報を取り入れたうえでリサンプルし、あわせて若干のシャープネス処理を加えるという一連のプロセスのことを指す。

今回の「ニアレストネイバー法」はリサイズ後の新しい升目に合わせて元画像の特定部分の色を抽出するだけの仕組みだ。補完というプロセスは一切存在しない。さらにこの元画像ではRAW現像時のシャープネスを完全ゼロに設定している。シャープネスによる輪郭強調で階調が変化するのを嫌ったわけだ。(前回767の元画像は最低限のシャープネスが加わっている)

写真のような自然画ではリサンプルに「ニアレストネイバー法」を使うことは、まずあり得ない。しかし、処理段階で新たな色を作り出さないメリットは当然あると考えている。もちろん写真としてどちらが優れるとかの話しではないし、水平・垂直線などは「ニアレストネイバー法」ではジャギーが目立つケースも出てくるだろう。実際、この写真ではステンレスプレートのヘアーラインがやや点線状になっている。

仕事場のモニターはCRTだけなので結論は出せないが、解像感は、こちらのほうが勝っているし、意外なことに階調再現性も気にならないとレベルだと思った。デジタル伝送の液晶画面ではどうか? ややデジタル臭を感じるかもしれない。・・・今晩、家の液晶で見て唖然として削除するかどうか・・・
EOS-1Ds MarkII EF100mm Macro 2006/09/13



767 Many years
パワーアンプを変更して以来、様々な対策を施し、そのたびに変わった変わったと喜んだ中年男をあざ笑うかのように、スピーカーから放たれたサウンドは豹変していた。サスティーンが空間に溶けながら消えていくスムースネスと、シャープなフォーカス。かつて聴き得なかった世界だ。半世紀の前のシアターユースのユニットがここまでデリケートなニュアンスを表現するとは思いも寄らなかった。この変形仮想同軸フロントホーンローディングシステムのポテンシャルが、さらに深いところにあるとさえ思った。
その立て役者は何を隠そう、金属磨き「ピカール」である(笑)。この微粒コンパウンドは古い真空管のピンを磨くために常備しているのだが、ALTECのユニット計8カ所のターミナルの導体接触部分を徹底的に磨いた。ガーゼに付いた黒い汚れは想像以上で、これでは直列にダイオードが入っているようなものだ。

この数週間というもの、プリのバランス伝送化やフォノイコのリニューアルなどを遂行したけれど、ほんの数日でまったく納得がいかないレベルまで堕落していた。甘くて緩くて、艶も消え失せていた。自作機をラインナップしている方なら解っていただけると思うけれど、不調の原因はまずそれら(自作機)に向けられる。仕方がないので、プリアンプの体力測定から行った。といっても各回路の電圧をチェックするだけだが、これで大概の不都合は推定できる。で、問題はまったくなかった。とすれば、アンプの情報がスピーカーに正しく送られていない事態しか考えられない。しかし、ネットワークは素子直付けだし、SPユニットも直結・・・。残すは、ALTECユニットのターミナルか。ウーファーは1960年代中期、ドライバーに至ってはさらに10年も以前のもの。一応、クリーニングはしているのだが、これらの端子に光沢なんてものは元々なかった(笑)。たぶん、銅ブロックにニッケルメッキ処理だと思うが、数十年の風雪がアルマイト皮膜のごとく蔓延っているのだろう。QUADのときにあれだけ闊達な音を出していたから、この黒ずみには深く立ち入らないことに決めていたが、いま目の前のこのサウンドには到底納得できない・・・。で、迷った末の、金属磨きだった。

ぼくは、"純度"原理主義者じゃないので、いまの状態が良いと思えばそこで止めてしまう人間だ。割れ鍋綴じ蓋均衡も大いに歓迎。ただ、今回思ったのは「均衡」などというものは出来るだけ高いクオリティの元で、お互いのポテンシャルを引き出したところで行うもんだということ。いやはや、、、ヨゴレ取りでひとつ成長したような気がしたので、今後はより高い境地の"割れ鍋綴じ蓋"を実践したいと心を新たにした。
EOS-1Ds MarkII EF100mm Macro 2006/09/12






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↑フルカラー(RGB各8bit)の精密グレースケールの両端を表示しています。すべてを正確に画き分けるモニターは存在しないと思います。
しかしながら「14」や「242」が識別できない場合はモニターレベルで顕著な黒潰れや白飛びが発生しています。ガンマユーティリティなどを使ってモニター調整することをお奨めします。
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